こんにちは。ふでまりです。
列島各地の大雨被害に遭われた皆様へお見舞いを申し上げます。
テレビやネットニュースで知る現状もありますが、居住エリアの中心地でもある隣町も、一級河川につながる川が決壊・氾濫し、総合病院や大型スーパー、ホームセンターなどを含む多くの建物が浸水しました。
兼ねてより父にすすめていた運転免許の自主返納をようやく心に決めてくれたことで、午前中、父本人に同行しその隣町まで行ったのですが、警察署のある商店街の並びは、泥を洗い流したり、使えなくなったであろう家具などを家の外に出したりと、傍を通るのも申し訳ないほど、前に進むために必死で作業をされていました。
動きが止まるどころか、元の生活に近づくために町は必死な活気に満ちてさえいます。
実際にその地にいないと分かりようのない空気です。
その空気を感じながら警察署に到着し、交通課の受付に行くと、署員のかたが笑顔で待ってくれていました。
実は、今回の父の決意のきっかけが、数日前に受けた免許更新の視力検査だったのです。
意地を張って更新しようと警察署に出向いたものの、視力検査でクリアできず。
返納を促し、そのまま手続きすることも出来たのですが、本人の落ち込みようと納得いかない様子から、その日は一旦帰宅。その時に受付をしてくれた署員さんが今日もいてくれて、覚えていてもらっていたことで、「よく決断しましたね」の意味も含めた笑顔だったと思います。
何せ、記録簿のようなものがあるとのことで、父のようにスムーズに返せないような人の場合、しっかり記録がしてあるようなのです。
家族としてはとても心強いです。
免許の自主返納をする場合、本人は当然それ以降の車の運転ができないので、相当の寂しさがあるとのこと。
今まで何十年も運転してきたのだという、プライドのようなものでしょうか。その形、証がなくなるわけですから、そうなのでしょう。
そこで考えられたのが「運転経歴証明書」です。
見た目は運転免許証とよく似ています。
確かに免許を持っていたんだよ、という証とでもいいましょうか。
本人確認のときに使えるようです。
この「運転経歴証明書」ですが、運転免許センターで手続きをすれば即日交付してもらえます。
今回のように、地域の警察署などで手続きをした場合、手元に届くまで数日かかります。
窓口に取りに行くか郵送かを選ぶことができ、私は窓口に取りに行くことを選択しました。
ですので、後日連絡が入ります。
手続きを終えると「申請による運転免許の取消通知書」という紙が交付されます。
この通知書を持って居住地の役所へ行くと、補助を受ける事ができます。
例えば、地域内を巡回する乗り合いバスの回数券であったり、地域内にある温泉の入湯券であったり、いずれか一万円分を選べるというものでした。
父には、バスの回数券にしました。
意地っ張りなので多分使いませんけど、念のため。
前述のものは、私達の地域の自治体の場合ですので、それぞれ様々な形での補助があるかと思います。
この記事では、あくまでも私の家族の場合の、手続きの経緯を書いておりますので、詳細は警察庁のウェブサイトや、お住まいの自治体のホームページ、あるいは直接問い合わせをしていただくことをおすすめします。
すべての手続きを終え、父はすっかり力を落としてしまっています。
精神的ダメージを受けやすい人なのです。
目も耳も悪くなり歩行も杖が要るような状態なので、思考や判断力まで鈍らないよう気を張っていてほしいものです。
今おかれた状況を楽しめる人間でありたいものだと、一日を振り返って改めて感じています。
今はどうしようもなく辛い状況も、進んでいれば光は差すと信じ、前を向いて歩きましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回のお越しもお待ちしています。
それでは、ごきげんよう。